謝謝ラーメン閉店、銀座で消えゆく古きよきもの
シャキシャキと口のなかにピーマンの香りが広がる
オイスターと味噌に絡められた牛肉が異常なほどに美味い
ここは銀座ではありえないくらいに安い価格で美味しい中華をだしてくれていた
店名は謝謝ラーメンという
僕はこの店に貧乏時代を支えてもらっていた
昼店に出て、深夜まで営業する
ぜんぜん繁盛しない日もあった
そんなとき…ちょっとした贅沢でこの店に通っていた
ふところも寒いのに、コンビニの冷たいご飯はいやだから
このホイコーロー定食を食べていた
毎回むかつきながらガツガツ口に白米を入れてた気がする
かき込んだ食事で血糖値が下がってきて、気絶するように眠りについた
そういやXのアカウントが凍って収入源が絶たれたときも、この店の辛いラーメンを食ったっけ…感慨深い
それが突然の閉店。。。
思い出の味なだけに悲しい
閉店の理由はビルの老朽化ということだった
きっと1000円を切る定食が銀座で出せるのは、古いビルで家賃がかからなかったからなんだ
あの店主さんはビルの取り壊しでお金をもらえたのだろうか?もらえてるといいな。
いつか謝謝ラーメンで雨漏りなのか、天井から落ちてくる水が肩にかかりながら食べた日のことも懐かしい
僕が銀座を中心に活動するようになってから5年
この5年でもずいぶんと変わった気がする
古いものが新しいものになり
ビルは壊されてクレーンが目につく
中華ランチ1000円はやがてオシャレな2000円に変わっていく
さみしいといえば、さみしい
でもきっと街も人も新しくならないと、銀座という街全体が寂れてしまうんだと思う
ただ僕はこの街で消えゆく古いものをまた探したい
p.s.銀座で新しい中華の店を見つけました。これも古そうな店でチャーハンの味が薄いのがまたいいなと。